【初心者向け】PHP で関数を使う方法を理解しよう!

目次

関数

関数とは

関数とは一連の処理をまとめたもので、入力と出力の内容だけ分かれば使うことができます。何度も行う処理を関数として定義しておくと便利です。PHPでは便利な関数があらかじめ用意されていて、それらの関数を組み込み関数と呼びます。今までの記事で、変数の型と値を確認するときに、「var_dump」という関数を使ってきましたが、これも組み込み関数のひとつです。組み込み関数について詳しく知りたければ、下記リンク先のマニュアルを参照してください。

http://www.php.net/manual/ja

引数と返り値

関数に与えるデータのことを引数、関数から返される結果を返り値と呼びます。例として、「count」という組み込み関数で実行の流れを見てみます。count関数は、引数で渡した配列の要素数を数えて、要素数を返り値として返します。

count関数を使って配列の要素数を数えるサンプルコードとその実行結果を示します。コードの2行目で「$animals」という配列を作成して、その配列を引数として「count」関数に渡しています。4行目でcount関数の返り値を表示しています。実行結果から正しく処理が行われていることが分かります。

コード

実行結果

$ php count.php
array(5) {
[0]=>
string(3) “dog”
[1]=>
string(3) “fox”
[2]=>
string(5) “mouse”
[3]=>
string(6) “rabbit”
[4]=>
string(3) “cat”
}
count: 5

ユーザー定義関数

ユーザー定義関数の定義

PHPでは自分で関数を作ることもできます。これをユーザー定義関数と呼びます。ユーザ定義関数は「function構文」を使って、次のように定義します。

function 関数(引数, 引数, …) {
関数の処理
return 返り値;
}

引数がないユーザー関数を定義する場合には、次のようにします。引数が不要であれば、()内を空にします。

function 関数() {
関数の処理
return 返り値;
}

返り値がないユーザー関数を定義する場合には、次のようにします。返り値が不要であれば、return文を省略します。

function 関数(引数, 引数, …) {
関数の処理
}

ユーザー定義関数のサンプルコード

ユーザー定義関数を使ったサンプルコードとその実行結果を示します。ユーザー定義関数「calc」は、引数の数字に1.08をかけて返します。コードの6行目でcalcを呼び出して、計算結果を表示しています。実行結果では「540」と表示されていて、正しく処理が実行されていることが分かります。

コード

実行結果

$ php calc.php
result: 540

次のコードのように、引数に変数を指定することもできます。ただし、注意しなければならない点があります。コードの7行目と8行目で、関数calcの実行結果と変数$varの値を表示しています。実行結果では、このふたつの値が異なっていますが、これは正しいでしょうか?一見すると、コード4行目で変数$varの値を更新しているように見えるので、値が同じになっていないと不思議に思うかもしれません。しかし、PHPでは関数calc内の変数$varとコード2行目で定義している変数$varは別物として扱われるので、これが正しい動作ということになります。このような引数への渡し方を「値渡し」と呼びます。ユーザー定義関数を作成する際には、注意してください。

コード

実行結果

$ php calc2.php
result: 540
var : 500

まとめ

今回はPHPの「関数」について紹介しました!次回は「ファイル操作」について扱う予定です!!

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