【初心者向け】PHP 基本の型を理解しよう!

目次

変数の型

PHPの代表的な型は次の4つです。PHPでは変数に値を格納すると自動的に型が決まります。このため、型式を自分で指定する必要はありません。

  1. 論理型
  2. 整数型
  3. 浮動小数点型
  4. 文字列型

論理型

真偽値を表す型で、真の値はtrue、偽の値はfalseと表します。真なら処理①、偽なら処理②のように振り分ける分岐処理や、フラグ管理などに利用できます。

次のコードでは変数「$var1」にtrue、変数「$var2」にfalseを代入しています。「var_dump()」は()内の情報を表示する機能を持っています。この関数を使うことで、変数$var1と$var2の型と値を表示しています。

<コード>

<実行結果>

$ php bool.php
var1:bool(true)
var2:bool(false)

整数型

小数点を含まない「-1,0,1,2,3」といった正負の整数値を表す型です。10進数だけではなく、8進数や16進数、2進数の値を持つこともできます。8進数は数値の前に「0」を、16進数は数値の前に「0x」を、2進数は数値の前に「0b」をつけて指定します。次に8進数から10進数、16進数から10進数、2進数から10進数に変換する例を示します。

(10)8=1×81 + 0x80 = (8)10

(10)16=1×161 + 0x160 = (16)10

(10)2=1×21 + 0x20 = (2)10

次のコードでは、$var1に(10)10、$var2に(10)8、$var3に(10)16、$var4に(10)2を代入しています。

<コード>

<実行結果>

$ php int.php
var1:int(10)
var2:int(8)
var3:int(16)
var4:int(2)

浮動小数点数型

小数点を含む「3.14」といった数値を表す型です。浮動小数点型で扱える最大値は、整数型よりも大きく、整数型の最大値より値が大きくなった場合には自動的に浮動小数点型に変換されます。

次のコード内の「PHP_INT_MAX」は、定数と呼ばれるもので、値が変更できない数です。最初に変数$var1にPHP_INT_MAXを代入して、変数の型を調べています。この時点では整数型で、整数型の最大値が格納されています。次に$var1に+1をして、浮動小数点数型に自動的に変換されたかを確認しています。実行結果から浮動小数点数型に変換されていることが分かります。

<コード>

<実行結果>

$ php float.php
int(9223372036854775807)
float(9.2233720368548E+18)
9223372036854775808

文字列型

文字列を表す型です。文字の集まりのことを文字列といいます。シングルクォーテーション「’」やダブルクォーテーション「”」で囲んで指定します。

次のコードでは、$var1は文字列型、$var2は整数型の変数です。コードの最後でこの2つを結合演算子「.」で結合して表示しています。

<コード>

<実行結果>

$ php string.php
string(8) “Result: ”
int(5)
Result: 5

まとめ

今回はPHPの基本的な4つの型を扱いました。次回以降、演算子や制御構文について紹介する予定です!

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